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展示・イベント

土浦市収蔵美術品展 渡辺浩三 ~フランスで学んだ画家~

過去の展示・イベント 11月27日~12月17日
風景(リューエルヌの横町)

風景(リューエルヌの横町)

展示の様子

展示の様子

渡辺浩三は明治30(1897)年に秋田県白岩村(現仙北市)で生まれ、東京美術学校(現東京藝術大学)へ進学して、藤島武二に師事しました。

1920年代のフランスには、芸術の本場で西洋美術を学ぶ日本人留学生たちが多くいて、渡辺もその一人でした。大正14(1925)年に渡仏した渡辺は、パリで研鑽を重ねつつ、各地を旅して作品制作に取り組みます。留学中の昭和2(1927)年、サロン・ドートンヌに「扇子を持てる女」が初入選、翌年も入選を果たしました。
昭和4年に帰国すると、妻の実家がある土浦で2年あまりを過ごしました。この間、二科美術展、槐樹社展、帝国美術院展覧会(帝展)で次々と入選を果たし、東京の深沢(現世田谷区深沢)にアトリエを新築して土浦を離れた後も、帝展や東光会展などで活躍、同9年には帝展で特選に輝いています。
戦後は日展で活躍し、昭和22年に審査員、同39年に評議員となります。また、秋田県内の高校の美術教員を経て、秋田市立工芸学校の初代校長に就任、その後は岡山大学教育学部特設美術科の教授となっています。晩年は日展参与、東光会委員などを務め、静物画を得意として描き続けましたが、惜しまれながら82歳の生涯を閉じました。

渡辺浩三にとって土浦は、帰国後のごく短い期間を過ごした場所に過ぎませんが、日本での画壇デビューを果たした門出の地ともいえます。そうした縁により、平成6(1994)年、ご遺族から118枚の油彩画と1,900点を超えるスケッチ・デッサンが土浦市に寄贈されました。
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