くらし・手続き

下水処理のしくみ

下水処理場に運ばれた下水は,微生物のはたらきできれいにされ,川や海,湖へ放流されます。

土浦市の下水は,湖北二丁目にある霞ケ浦浄化センターできれいにされ,霞ケ浦へ放流されています。

霞ケ浦浄化センターの下水処理の流れ

(参考) 『霞ケ浦 湖北流域下水道の概況』 茨城県霞ケ浦流域下水道事務所

上記図概要
(1)沈砂池 下水の中に含まれている大きなゴミや小石・砂を,重力を利用して沈ませて取り除きます。
(2)最初沈殿池 下水をゆっくり流し,沈砂池(1)で沈まなかった小さな汚れを沈殿させて取り除きます。
(3)反応タンク 下水に活性汚泥(好気性の微生物をたくさん含んだ泥)を加え,空気を送り込みながら(エアレーション)かき混ぜ,微生物のはたらきで,汚れた水をきれいにします。霞ケ浦浄化センターでは,霞ケ浦の富栄養化を防ぐため,窒素やリンを取り除くための処理を行っています。これを高度処理といいます。
(4)最終沈殿池 反応タンク(3)で大きなかたまりになった活性汚泥を沈ませ,きれいな上澄みと汚泥に分離させます。沈んだ汚泥は,一部を反応タンクへもどし(返送汚泥),残りは汚泥濃縮槽(7)へ送られます。
(5)急速ろ過池 最終沈殿池(4)の上澄みを,砂などのろ材に通し,目に見えないような小さなゴミを取り除きます。霞ケ浦など,特に厳しい水質を要求される水域に放流する場合に設けられます。この処理も高度処理と呼ばれます。
(6)塩素混和池 塩素を加えて大腸菌などの細菌を殺菌し,霞ケ浦へ放流します。
(7)汚泥濃縮槽 最初沈殿池(2)と最終沈殿池(4)で発生した汚泥を,重力を利用して濃縮し,水分を減らして体積を小さくします。
(7)’遠心濃縮機 余剰汚泥を遠心濃縮機にかけ,水分を減らします。
(8)汚泥消化槽 密閉したタンク内で汚泥を加熱・撹拌(かくはん)し,汚泥中の有機物を嫌気性の微生物のはたらきによって分解します。さらに,病原性の細菌やウィルスなども,分解するときに発生する熱によって滅菌されます。また,分解にともなって消化ガス(主にメタン:CH4)が発生します。ここで汚泥は,無害化・安定化・減量化されます。
(9)脱水機 遠心脱水機にかけ,水分を十分に取り除きます。脱水された汚泥の大部分は焼却処理され,建設資材などの副原料として有効利用されています。また,脱水汚泥の一部はたい肥化され,「カスミグリーンメイト」として有効利用されています。
(10)ガスホルダー 汚泥消化槽で発生した消化ガス(主にメタン:CH4)を貯めておきます。ガスは,焼却炉などの燃料として再利用されます。

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