子宮頸がん予防ワクチンについて
NEW!お知らせ
- 9価ワクチンの「2回接種」について掲載しました。こちらをご覧ください。
- 令和5年4月に高校2年生相当年齢を迎えるお子さん(平成18年度生まれ)の予診票について掲載しました。こちらをご覧ください。
- HPV予防接種拠点病院整備事業中国・四国ブロック作成の「HPVワクチンって?」(YouTube)のリンクを設置しました。子宮頸がんとは、HPVワクチンを受ける際の準備とは、などを分かりやすく紹介しています。ぜひこちらからご覧ください。
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種について
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触の経験がある女性のほとんどが生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年では若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
HPVに感染すると、ウイルスが自然に排出されることが多いですが、そのまま留まることもあります。長い間排除されずに感染したままでいると一部に子宮頸がんが発生することがあります。
HPVへの感染を防ぐワクチン(HPVワクチン)は、小学校6年~高校1年相当の女子を対象に定期接種が行われています。
現在、定期接種では、2価(サーバリックス)または4価(ガーダシル)ワクチンを使用していますが、令和5年4月から、9価(シルガード9)が追加されます。(9価ワクチンについては、こちらをご覧ください。)
もくじ
(1)対象者
(2)接種期間
(3)費用
(4)持っていくもの(平成18年度生まれのお子さんの予診票について)
(5)接種回数
(7)接種場所
(8)注意事項
6 子宮頸がんの予防・早期発見のために…子宮がん検診を受けましょう
1 接種勧奨の再開について(厚生労働省の通知)
- 令和3年11月26日厚生労働省の通知により、子宮頸がん予防ワクチンの接種勧奨を再開することとなりました。
これは、国の検討部会において、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、ワクチン接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたためです。 - また、令和3年12月28日の通知において、接種対象者等に対して接種について検討・判断するための適切かつ十分な情報が提供されること、接種を希望する者が滞りなく定期接種を完了できること、ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種後に体調の変化等の症状が生じた方(以下「接種後有症状者」という。)に対して必要な支援が円滑に提供されることが重要として、体制強化に取り組むこととしています。
ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について(厚生労働省)
ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種を進めるに当たっての相談支援体制・医療体制等の維持、確保について(厚生労働省)
- これまでの経緯:
HPVワクチンは平成25年4月1日から定期予防接種として実施していますが、接種後の痛みや運動障害などの多様な症状の報告が相次いだことから、厚生労働省は、同年6月14日から現在まで、積極的な接種勧奨を差し控えていました。
このことにより、HPVワクチンの接種率は大きく低下しました。一方では、接種率の低い世代における子宮頸がん患者が今後増加することが懸念されています。
2 土浦市の対応
- この度の国の通知を受け、市は令和4年度から接種勧奨を再開し、対象となる方へ「子宮頸がん予防ワクチンに関するご案内」と「接種に必要な予診票」を送付しています。
キャッチアップ接種についても、令和4年度から順次、対象となる方へのご案内や予診票を送付しています。 - 転入または紛失により、お手元に予診票がない定期またはキャッチアップ接種対象の方は、窓口または郵送、もしくはインターネットで予診票を交付しています。窓口の場合は母子健康手帳をお持ちください。
- 接種を希望する方が安心して接種できるよう、協力医療機関と連携を図りつつ、適切な情報提供に努めます。
※市は、令和2年6月以降、子宮頸がん予防ワクチン定期接種の対象となる方へご案内を送付し、情報提供しています。
私の大切な身体を守るために。
子宮頸がんと、その予防ワクチンを知ることからはじめましょう。
情報・相談窓口について(各種リンク)
(1)子宮頸がんについて ※リーフレットに記載の9価ワクチンは、令和5年4月から定期接種に追加されます。
- (2023年3月改定版)リーフレット(小学6年生~高校1年生相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ・概要版)
- (2023年3月改定版)リーフレット(小学6年生~高校1年生相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ・詳細版)(市では予診票とともに配布しています。)
- (2023年3月作成)9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット(定期接種版)
- 子宮頸がん予防ワクチンQ&A(厚生労働省)
- HPV予防接種拠点病院整備事業中国・四国ブロック作成「HPVワクチンって?」(YouTube)
(2)子宮頸がん予防ワクチンを受けた方へのご案内
- HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(厚生労働省リーフレット)(市では予診票とともに配布しています。)
(3)子宮頸がん予防ワクチンを受けた後の症状に関するご相談
- 接種を行った医療機関
- 土浦市健康増進課 電話 029-826-3471
- (医療・救済などに関すること)茨城県感染症対策課:子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について(茨城県ホームページ。中頃から掲載あり)
- (学校生活に関すること)茨城県教育委員会:子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種後に症状が生じた方に対する相談窓口について(茨城県教育委員会ホームページ)
(4)子宮頸がん予防ワクチンを受けた後の症状に関する受診や診療のご相談
- 接種を行った医療機関
- ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口一覧(厚生労働省)
(参考)ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について(厚生労働省)
(5)健康被害救済制度について
- 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)による健康被害救済について(茨城県ホームページ)
- 予防接種健康被害救済制度について(厚生労働省ホームページ)
4 定期予防接種について
(1)対象者
接種時に土浦市に住民登録がある 小学校6年生から高校1年生相当年齢の女子
(令和4年度においては、平成18年4月2日~平成23年4月1日生まれ)
※標準的な接種年齢は中学1年生
(2)接種期間
小学校6年生の4月1日から高校1年生相当になる年度の3月31日まで
※例えば、現在高校1年生相当年齢の方は令和5年3月31日までとなります。
※通常、全3回の接種の完了までには約6か月の期間がかかります。
接種期間内に終わるよう、計画的に接種を進めましょう。
※キャッチアップ接種の実施に伴い、平成18年度・19年度生まれの女子は、令和6年度末までは、上記の定期対象齢を超えても、定期接種として無料で接種が可能です。しかしながら、HPVワクチンは、早い年齢で接種するほど、子宮頸がんの予防効果が高いとされています。希望する方は、お早目に接種を進めましょう。
キャッチアップ接種についてはこちらをご覧ください。
(3)費用
無料(対象者が接種期間内に、市の予診票を使って接種した場合)
※接種期間を超えたり、土浦市民でなくなった場合には土浦市の予診票は使用できません。
(4)持っていくもの
母子健康手帳、本人確認ができるもの(健康保険証など)
予診票(現在は、電話連絡または窓口にて発行しています)
※予診票を紛失した方や、転入した方へ
市から交付された予診票を紛失された場合や、転入によりお手元に市の予診票がない場合は、母子健康手帳にて接種履歴を確認したうえで、予診票を(再)発行します。
(再)発行をご希望の方は、健康増進課窓口へ母子健康手帳をお持ちください。(郵送によるお手続きをご希望の方は、健康増進課へお問合せください。)
インターネットでも(再)発行手続きが可能です。お手元に母子健康手帳をご準備の上、こちらからお手続きください。
※郵送及びインターネットでのお手続きは、日程に余裕をもってお申込みください。
※平成18年度生まれのお子さんの予診票について
平成18年度生まれのお子さんは、令和5年度からは『キャッチアップ接種』の対象になりますので、令和6年度末までは引き続き、公費助成により接種することができます。
なお、令和5年4月以降、お手元の「定期接種用予診票」は使用できません。
対象のお子さんには、市が管理する履歴に基づき、令和5年4月下旬に「キャッチアップ接種用予診票」を発送します。
もし、発送以前に予診票が必要な場合は、健康増進課(029-826-3471)へお電話ください。
(キャッチアップ接種についてはこちら)
(5)接種回数
予防接種の種類 | 接種回数 | 標準的なスケジュール | 標準的なスケジュールで接種できない場合のスケジュール |
サーバリックス (2価) |
3回 | 初回接種後、1か月あけて2回目を接種し、1回目から6か月以上あけて3回目を接種 | 1回目から1か月以上の間隔をおいて2回目を接種した後、1回目の接種から5か月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をおいて3回目を接種 |
ガーダシル (4価) |
3回 | 初回接種後、2か月あけて2回目を接種し、1回目から6か月以上あけて3回目を接種 | 1回目から1か月以上の間隔をおいて2回目を接種した後、3か月以上の間隔をおいて3回目を接種 |
※シルガード9(9価ワクチン)は定期接種対象外ですが、令和5年4月から定期接種の対象となります。
(参考)シルガード9について(厚生労働省ホームページ)
(6)新型コロナワクチンとの接種間隔について
新型コロナワクチンとその他の予防接種は原則として接種前後13日以上の間隔をおくこととしています。(2週間後の同じ曜日から接種可能)
HPVワクチンと新型コロナワクチンとの接種間隔の例(HPVワクチンを定期接種期間内に完了させる場合)
その他の予防接種との接種間隔についてはこちらをご覧ください。
※キャッチアップ接種の実施に伴い、平成18年度・19年度生まれの女子は、高校1年生相当年齢において年度末までに接種が完了しない場合でも、令和6年度末までは、定期接種として無料で接種が可能です。しかしながら、HPVワクチンは、早い年齢で接種するほど、子宮頸がんの予防効果が高いとされています。希望する方は、お早目に接種を進めましょう。
(7)接種場所
市内医療機関一覧はこちら
県内協力医療機関(茨城県医師会ホームページ)
※事前にお電話で予約をしましょう。
※子宮頸がん予防ワクチン接種を茨城県外の医療機関で接種する場合には、償還払いにより公費助成額を上限に還付いたします。事前に(接種する10日前までに)健康増進課へ電話連絡をお願いします。詳細はこちらをご覧ください。
(8)注意事項
- この予防接種により期待される効果や、予想される副反応などについて、接種を受けるご本人もよく理解したうえで受けましょう。
ご不明な点や気になる点は、接種を受ける前にかかりつけ医(接種医療機関)にご相談ください。 - 13歳以上の場合、保護者の同意署名記入により、お子さんだけでの接種も可能です。
16歳以上の方は、予診票の同意欄は、被接種者の同意署名で接種が可能です。
しかしながら、接種後に急な体調変化を来たす恐れもあるため、保護者の同伴をお勧めします。
5 キャッチアップ接種について(厚生労働省の通知)
- 令和3年12月28日厚生労働省の通知により、HPVワクチンの積極的な勧奨の差控えにより接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する観点から、積極的な勧奨を差し控えている間に定期接種の対象であった平成9年度生まれから平成17年度生まれまでの女子を対象に、キャッチアップ接種を行うこととなりました。
詳しくはこちらをご覧ください。(キャッチアップ接種についてのページ)
6 子宮頸がんの予防・早期発見のために…子宮頸がん検診を受けましょう
子宮頸がん予防ワクチンで全てのHPV感染を予防することはできません。
子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)やごく早期のがんを発見し、経過観察や負担の少ない治療につなげることができます。
ワクチン接種を受けた方も、接種を見送った方も、20歳になったら定期的にがん検診を受けましょう。
7 9価ワクチン(シルガード9)について
9価(シルガード9)は、現在は定期予防接種で使用するワクチンの対象ではありませんが、国は、令和5年4月から、定期接種への導入を決定しました。
また、15歳未満の方は、15歳の誕生日を迎えるまでに9価で1回目を接種し、1回目から6か月~12か月(最低5か月)の間隔を置いて、9価で2回目を接種することで、2回で接種を完了することができるようになります。
市では、発行済みの予診票は引き続き使用できるよう対応します。令和5年3月下旬頃、市の管理する履歴に基づき、接種が完了していない方へ、詳しいご案内をお送りします。
【参考】9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)
第41回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料(厚生労働省 令和4年11月18日)
第53回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料(厚生労働省 令和5年3月1日)
- まだ1回も接種していません。9価を待っても良いの?それとも今すぐ接種を開始したほうが良いの?
HPVワクチンは、性的接触の経験前に接種することが望ましいとされております。(HPVは一度でも性的接触の経験があれば、誰でも感染する可能性があります。)
また、子宮頸がんは若い方でも罹患する可能性があるがんです。
定期接種の対象であるサーバリックスやガーダシルでも、子宮頸がんに最も関与の強い型であるHPV16/18型の感染を予防できます。また、海外では、サーバリックスやガーダシルの接種が、子宮頸がんの予防に効果があったと報告されています。
このことから、9価が定期接種の対象になるのを待っていただくよりも、定期接種の対象年齢(小学校6年~高校1年相当)にHPVワクチンを接種することをお勧めしています。(厚生労働省ホームページより)
接種時期については、保護者の方とお子さんでよくご相談のうえ、接種を進めましょう。 - 既に2価または4価ワクチンで接種を始めています。残りの回数に、9価ワクチンを使用することは出来るの?
「交互接種」については、同じ種類のワクチンで接種を完了することを原則としますが、2価または4価ワクチンを使用して接種を開始した方が、残りの回数を9価ワクチンで行うことについても、安全性と免疫原性が一定程度明らかとなっていることや、海外での取り扱いを踏まえ、適切な情報提供に基づき、医師と被接種者等がよく相談した上であれば、実施して差し支えありません。
原則は・・・1回目~3回目を同じワクチンで完了
ただし、適切な情報提供のうえ、医師と予防接種を受ける方でよく相談したうえで実施して差し支えなし(予定)
・・・1回目2価または4価、2回目2価または4価、3回目9価
1回目2価または4価、2回目9価、3回目9価 - 15歳未満です。既に2価または4価ワクチンで1回目接種を受けました。1回目から5か月以上間隔が空いていれば、これから9価で2回目を接種する場合でも、2回で完了できるの?
交互接種を行う場合は、3回の接種が必要です。
2回で完了できるのは、『15歳未満で1回目を9価ワクチンで接種し、5か月以上の間隔を置いて、2回目を9価ワクチンで接種する方』です。
※15歳以上で接種を始める方は、9価ワクチンを使用した場合でも3回接種します。
8 男性と子宮頸がん予防ワクチン
HPVは、子宮頸がん以外にも、肛門のがんや尖圭コンジローマの発症にも関係があります。
HPVは性交渉により感染するため、男性も予防接種をすることで、このような病気の予防につながります。
国内では、現在、任意(自費)接種にて、9歳以上の男性は4価ワクチンを接種することができます。
国は、令和4年8月4日の審議会において、子宮頸がん予防ワクチンの男性への接種を、定期の予防接種に位置付けることについて、有効性や費用対効果などをこれから評価・検討する、としています。
【参考】第19回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会資料(厚生労働省)
関連ファイルダウンロード
- 更新_【別紙3】HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(詳細版)PDF形式/3.93MB
- 更新_【別紙2】HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(概要版)PDF形式/3.33MB
- 更新_【別紙1-1】9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット(定期接種版).pdfPDF形式/737.82KB
- 年度末まで6か月以上ある方(ガーダシルの場合の標準スケジュール)PDF形式/224.03KB
- 年度末まで6か月ない方(ガーダシルの場合のスケジュール)PDF形式/576.92KB
- R4予防接種協力医療機関PDF形式/157.71KB

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このページに関するお問い合わせは健康増進課 管理係です。
土浦市保健センター 〒300-0812 茨城県土浦市下高津二丁目7-27
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- 2023年3月23日
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