子宮頸がん予防ワクチン<キャッチアップ接種>について
NEW!お知らせ
- 令和5年3月下旬に、市が保有する接種歴情報においてこれまでに子宮頸がん予防接種が完了していない方へ、9価ワクチンの開始に伴うご案内をお送りしました。詳しくはこちらをご覧ください。
- 令和5年4月から、子宮頸がんキャッチアップ接種において、9価ワクチンを使用することが出来るようになりました。9価ワクチンについてはこちらをご覧ください。
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)<キャッチアップ接種>について
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
HPVに感染すると、ウイルスが自然に排出されることが多いですが、そのまま留まることもあります。長い間排除されずに感染したままでいると一部に子宮頸がんが発生することがあります。
HPV感染症を防ぐワクチン(HPVワクチン)は、小学校6年~高校1年相当の女子を対象に定期接種が行われていますが、令和4年度から6年度の3年間に限り、HPVワクチンの積極的な勧奨の差控えにより接種機会を逃した方を対象に、「キャッチアップ接種」を実施します。
もくじ
4 子宮頸がん予防ワクチンの対象者 接種期間 費用 持っていくもの 接種回数
8 子宮頸がんの予防・早期発見のために…子宮がん検診を受けましょう
1 キャッチアップ接種について(厚生労働省の通知)
- 令和3年12月28日厚生労働省の通知により、HPVワクチンの積極的な勧奨の差控えにより接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する観点から、積極的な勧奨を差し控えている間に定期接種の対象であった平成9年度生まれから平成17年度生まれ(※)までの女子を対象に、キャッチアップ接種を行うこととなりました。
(※)令和5年度は平成18年度生まれ、令和6年度は平成19年度生まれが加わります。 - 子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がんの原因であるHPVへの感染を予防します。16歳頃までに接種するのが最も効果が高いですが、それ以上の年齢で接種しても、ある程度の有効性があることが国内外の研究で示されています。希望される方は、なるべく早く接種しましょう。
【参考】厚生科学審議会予防接種・ワクチン分におけるキャッチアップ接種に関する議論について(厚生労働省)
(令和5年3月改定版)リーフレット(平成9年度生まれ~平成18年度生まれまでの女性へ大切なお知らせ)(厚生労働省リーフレット) ※記載のある9価ワクチンは、令和5年4月からキャッチアップ接種に追加されます。
- 期間:令和4年4月から令和7年3月末まで
- この通知を受け、市は、令和4年4月以降、市で管理する接種履歴に基づき、対象となる方へ段階的に、ご案内・予診票を送付しています。
《お願い》令和4年4月以降は、キャッチアップ接種対象年齢の方は「キャッチアップ接種対象者」と記載のある予診票をお使いいただきますよう、お願いします。
2 接種勧奨の再開について(厚生労働省の通知)
- 令和3年11月26日厚生労働省の通知により、子宮頸がん予防ワクチンの接種勧奨を再開することとなりました。
これは、国の検討部会において、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、ワクチン接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたためです。 - また、令和3年12月28日の通知において、接種対象者等に対して接種について検討・判断するための適切かつ十分な情報が提供されること、接種を希望する者が滞りなく定期接種を完了できること、ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種後に体調の変化等の症状が生じた方(以下「接種後有症状者」という。)に対して必要な支援が円滑に提供されることが重要として、体制強化に取り組むこととしています。
ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について(厚生労働省)
ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種を進めるに当たっての相談支援体制・医療体制等の維持、確保について(厚生労働省)
- これまでの経緯:
HPVワクチンは平成25年4月1日から定期予防接種として実施していますが、接種後の痛みや運動障害などの多様な症状の報告が相次いだことから、厚生労働省は、同年6月14日から現在まで、積極的な接種勧奨を差し控えていました。
このことにより、HPVワクチンの接種率は大きく低下しました。一方では、接種率の低い世代における子宮頸がん患者が今後増加することが懸念されています。
3 土浦市の対応・各種リンク
- 令和3年度の国の通知を受け、市は令和4年度から接種勧奨を再開し、令和4年度から順次、対象となる方へのご案内や予診票を送付しています。
令和4年6月上旬において土浦市に住民登録のある方には、ご案内(予診票同封)を発送しています。
以降に転入された方には、随時、予診票発行についてのご案内をお送りします。 - 接種を希望する方が安心して接種できるよう、協力医療機関と連携を図りつつ、適切な情報提供に努めます。
- 今後、実施内容に変更があった場合は、ホームページにてご案内いたします。
- キャッチアップ対象年齢の方で、過去に、定期接種対象年齢を超えてから(高校2年生相当年齢以上)、2価(サーバリックス)または4価(ガーダシル)ワクチンを、任意(自費)で接種を受けた方へ、償還払い対応を行っています。詳しくはこちらをご覧ください。
これまでに転出入のあった方は、令和4年4月1日に住民登録があった市区町村において償還払いを実施いたしますので、詳細は、その市区町村へお問い合わせください。
※過去に任意で接種した方への償還対応について、市は、9価(シルガード9)は償還払いの対象外です。市区町村によって実施状況は異なります。
私の大切な身体を守るために。
子宮頸がんと、その予防ワクチンを知ることからはじめましょう。
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(厚生労働省リーフレット)
茨城県ホームページ 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)による健康被害救済について
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口一覧(厚生労働省)
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について(厚生労働省)
※市は、令和2年6月以降、子宮頸がん予防ワクチン定期接種の対象となる方へご案内を送付し、情報提供しています。
4 子宮頸がん予防ワクチン キャッチアップ接種対象者
接種時に土浦市に住民登録がある 平成9年度~平成18年度生まれの女性で、任意での接種回数を含めて、3回の接種が完了していない方
(平成9年4月2日~平成19年4月1日生まれ)
※令和6年度は平成19年度生まれが対象者に加わります。
接種期間
令和4年4月1日~令和7年3月31日まで
※通常、全3回の接種の完了までには約6か月の期間がかかります。
接種期間(~令和7年3月31日)内に終わるよう、計画的に接種を進めましょう。
費用
無料(対象者が接種期間内に、市の予診票を使って接種した場合)
※接種期間(~令和7年3月31日)を超えたり、土浦市民でなくなった場合には土浦市の予診票は使用できません。
持っていくもの
母子健康手帳、本人確認ができるもの(健康保険証など)
予診票(電話連絡または窓口にて発行しています)
※予診票を紛失した方や、転入した方へ
市から交付された予診票を紛失された場合や、転入によりお手元に市の予診票がない場合は、母子健康手帳にて接種履歴を確認したうえで、予診票を(再)発行します。
予診票の(再)発行をご希望の方は、健康増進課窓口へ母子健康手帳をお持ちください。(郵送によるお手続きをご希望の方は、健康増進課へお問合せください。)
インターネットでも予診票の(再)発行手続きができるようになりました。お手元に母子健康手帳など接種履歴がわかるものをご準備の上、こちらからお手続きください。
※郵送及びインターネットでのお手続きは、郵送でのやりとりとなりますので、日程に余裕をもってお申込みください。
※令和5年4月以降に9価ワクチンを接種する場合でも、市では、これまでに発行された予診票を引き続き使用できるよう対応します。市の履歴に基づき、接種が完了していない方へ、今後、詳しいご案内をお送りします。
※母子健康手帳の紛失等の理由で、予防接種の履歴を知りたい方は、予防接種履歴情報を交付することができます。
こちらからお手続きください。
接種する際には、これまでの接種履歴の確認が必要となります。定期接種(小学校6年生~高校1年生相当年齢)の頃にお住まいの市区町村に加えて、キャッチアップ接種が開始した令和4年4月以降にお住まいの市区町村へ、接種履歴の確認をお願いします。履歴確認のお手続きについて、ご不明な点は健康増進課へお問い合わせください。
接種回数
- 初めて接種を開始する方は、「標準的なスケジュール」に沿って進めます。
- HPVワクチンを過去に1回又は2回接種した後、しばらく接種を中断し、3回接種のスケジュールを最後まで完了していない方は、「標準的なスケジュールで接種できない場合のスケジュール」で接種を進めます。
予防接種の種類 | 接種回数 | 標準的なスケジュール | 標準的なスケジュールで接種できない場合のスケジュール |
サーバリックス (2価) |
3回 | 初回接種後、1か月あけて2回目を接種し、1回目から6か月以上あけて3回目を接種 | 1回目から1か月以上の間隔をおいて2回目を接種した後、1回目の接種から5か月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をおいて3回目を接種 |
ガーダシル (4価) |
3回 | 初回接種後、2か月あけて2回目を接種し、1回目から6か月以上あけて3回目を接種 | 1回目から1か月以上の間隔をおいて2回目を接種した後、3か月以上の間隔をおいて3回目を接種 |
シルガード9 (9価) ※令和5年4月~ |
3回 | 初回接種後、2か月あけて2回目を接種し、1回目から6か月以上あけて3回目を接種 | 1回目から1か月以上の間隔をおいて2回目を接種した後、3か月以上の間隔をおいて3回目を接種 |
※キャッチアップ接種対象者で、過去のに接種したワクチンの種類が不明な場合に限り、2価と4価ワクチンの交互接種が可能です。
接種履歴がご不明の場合は、当時に住んでいた市区町村や、接種を実施したと思われる医療機関へお問い合わせください。その上でもご不明の場合は、予防接種を行う医師へ、接種についてご相談ください。
※現在の定期接種対象ワクチン(2価・4価)で行う接種が対象です。
シルガード9(9価ワクチン)は令和5年4月から、キャッチアップ接種の対象となりました。9価ワクチン追加に伴う市の対応は、こちらをご覧ください。
※過去にシルガード9による任意接種を行った方で、接種が完了していない方は、残りの回数について、キャッチアップ接種として接種することが出来ます。
5 新型コロナワクチンとの接種間隔について
新型コロナワクチンとその他の予防接種は原則として接種前後13日以上の間隔をおくこととしています。(2週間後の同じ曜日から接種可能)
その他の予防接種との接種間隔についてはこちらをご覧ください。
6 接種場所
市内医療機関一覧はこちら
県内協力医療機関(茨城県医師会ホームページ)
※事前にお電話で予約をしましょう。
※子宮頸がん予防ワクチン接種を茨城県外の医療機関で接種する場合には、償還払いにより公費助成額を上限に還付いたします。事前に(接種する10日前までに)健康増進課へ電話連絡をお願いします。詳細はこちらをご覧ください。
※ご家族様へ:住民票と異なる住所にお住まいの場合でも、償還払いのお手続きにより、お住まいの近くの医療機関での接種が可能です。お手元にご案内が届きましたら、必ずご本人様へお届けください。
7 注意事項
- この予防接種により期待される効果や、予想される副反応などについて、接種を受けるご本人もよく理解したうえで受けましょう。
ご不明な点や気になる点は、接種を受ける前にかかりつけ医(接種医療機関)にご相談ください。 - 急な体調変化を来たす恐れもあるため、ご家族の方などの同伴をお勧めします。
16歳以上の方は、予診票の同意欄は、被接種者の同意署名で接種が可能です。 - 妊娠または授乳中の方は、基本的には、出産後の授乳を終えてから接種をしましょう。接種を中断した場合は、標準的なスケジュールで接種できない場合のスケジュールに沿って進めましょう。
8 子宮頸がんの予防・早期発見のために…子宮頸がん検診を受けましょう
子宮頸がん予防ワクチンで全てのHPV感染を予防することはできません。
子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)やごく早期のがんを発見し、経過観察や負担の少ない治療につなげることができます。
ワクチン接種を受けた方も、接種を見送った方も、20歳になったら定期的にがん検診を受けましょう。
9 9価ワクチン(シルガード9)について
9価(シルガード9)は、令和5年4月から、予防接種法の規定による子宮頸がん予防接種に導入されました。
接種回数や接種間隔は、4価ワクチン(ガーダシル)と同じです。
【参考】 9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)
第41回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料(厚生労働省 令和4年11月18日)
(令和5年3月作成)9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット(キャッチアップ版)
※記載のある9価ワクチンは、令和5年4月からキャッチアップ接種に追加されます。
市では、令和5年3月下旬、市が保有する接種歴情報に基づき、接種が完了していない方へ、詳しいご案内をお送りしました。(転入された方や、最近接種された方は、市に履歴がないため、ご案内が重複する可能性があります。ご不要の場合は、届いたご案内は破棄してください。)
土浦市民においては、発行済みの予診票は引き続き使用できます。令和5年3月下旬頃、市の履歴に基づき、接種が完了していない方へ詳しいご案内をお送りしました。ご案内には、お手元の予診票に、9価を記載する欄を追加するシールが同封されています。9価の接種を希望する方は、ご案内に同封のシールを、予診票の「今回の接種回数」に重ねて貼り付けて、予診票をご使用ください。
また、9価ワクチンで2回目、3回目を接種する方は、予診票の質問事項「これまでに受けた子宮頸がん予防ワクチンの接種日を記入してください」に、過去の接種に使用したワクチン名も記載していただけると、医療機関での確認がスムーズになりますので、ぜひご協力ください。
- 既に2価または4価ワクチンで接種を始めています。残りの接種に、9価ワクチンを使用することは出来るの?
2価または4価と、9価ワクチンの「交互接種」については、同じ種類のワクチンで接種を完了することを原則としますが、適切な情報提供に基づき、医師と被接種者等がよく相談した上であれば、実施して差し支えありません。
原則は・・・1回目~3回目を同じワクチンで完了(2-2-2、4-4-4、9-9-9)
ただし、適切な情報提供のうえ、医師と予防接種を受ける方でよく相談したうえで実施して差し支えなし。
・・・1回目2価または4価、2回目2価または4価、3回目9価(2-2-9、4-4-9)
1回目2価または4価、2回目9価、3回目9価(2-9-9、4-9-9)
関連ファイルダウンロード
- 【別紙1-2】9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット(キャッチアップ版)PDF形式/694.2KB
- 【別紙4】キャッチアップ接種リーフレットPDF形式/2.05MB

PDFファイルをご覧いただくにはAdobe Acrobat Readerが必要です。
お持ちでない方は、左のボタンをクリックしてAdobe Acrobat Readerをダウンロード(無料)してください。
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは健康増進課 感染症対策係(各種予防接種※・感染症予防担当) ※コロナワクチンを除くです。
土浦市保健センター 〒300-0812 茨城県土浦市下高津二丁目7-27
電話番号:029-826-1111(代) 029-826-3471(直) 平日8時30分から17時15分 ファックス番号:029-821-2935
メールでのお問い合わせはこちらアンケート
土浦市ホームページをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。
- 2023年4月11日
- 印刷する