帯状疱疹について
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘(みずぼうそう)と同じウイルスで起こる皮膚の病気です。多くの方が子どもの頃に感染する水痘ウイルスが原因で起こります。
水痘(みずぼうそう)が治ったあとも、ウイルスは体内(神経節)に潜伏していて、過労やストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活発化して、帯状疱疹を発症します。
帯状疱疹を発症すると、皮膚の症状だけでなく、神経にも炎症を起こし、痛みが現れます。
神経の損傷がひどい場合は、皮膚の症状が治ったあとも、痛みが続くことがあります。(帯状疱疹後神経痛といいます。)
帯状疱疹を疑う症状に気づいたら、できる限り早く医療機関を受診し、治療を開始することが大切です。
帯状疱疹を予防するためには
免疫が低下しないよう、日頃の体調管理が大切です。
- 1日3食、バランスの良い食事
- 質の良い睡眠と十分な休養
- 適度な運動
- リラックスできる時間をもつ
帯状疱疹の予防接種について
50歳以上の方は、ワクチンを接種することによって、帯状疱疹の発症を抑えたり、重症化を防ぐことができます。
個人の判断にて接種を行う「任意の予防接種」のため、接種を希望される場合、費用は自己負担となります。(土浦市は費用助成を実施しておりません。)
ワクチンは2種類(乾燥弱毒生水痘ワクチンと乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)あります。
接種回数や費用が異なりますので、詳しくはワクチン接種を行う医療機関へお問合せください。
ワクチンは100%発症を防ぐものではありません。予防接種による効果や副反応などについてよく理解されたうえで、接種を検討しましょう。
【ご参考】帯状疱疹に関する国の動き
- 厚生労働省が所管する「厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会)」において、帯状疱疹ワクチンを定期接種として用いることの是非について、2種類あるワクチンの比較や、導入に適した年齢、長期的な予防効果や医療費への影響などの検証が進められている状況です。
厚生科学審議会(厚生労働省ホームページ)
帯状疱疹の初期症状
- 身体の左右のどちらかの神経に沿って生じる皮膚の痛みや違和感、かゆみなど
- 痛みは「ピリピリ」「ジンジン」「ズキズキ」「焼けつくような」など表現されることがあります。
- 胸やお腹、背中、顔面に広がりやすいです。
帯状疱疹の治療
我慢は禁物!早期に医療機関(皮膚科)を受診しましょう。
ウイルスの増殖を抑えるための抗ウイルス薬の内服や、症状によって、痛みを抑える鎮痛薬などが使われます。
重症化した場合は、入院治療が必要となる場合があります。
症状を感じたら、早めに受診し治療を行うことが、症状の重症化や長期化を防ぎます。
帯状疱疹はうつるの?
帯状疱疹としてはうつりませんが、水痘(みずぼうそう)としてうつる可能性はあります。
帯状疱疹は、元々体内にあったウイルスが再活性化することで発症します。このことから、「帯状疱疹の発症」自体は人から感染するものではありませんが、水痘(みずぼうそう)を発症する可能性はあります。
水ぶくれが乾燥してかさぶたになるまでは、水ぶくれにウイルスが含まれているため、水痘の罹患経験がない方にうつると、水痘を発症する可能性があります。
特に新生児や、水痘(みずぼうそう)にかかったことのない妊婦さんなどは、感染すると重症化する場合がありますので、水ぶくれが乾燥してかさぶたになるまでは、このような方々との接触をなるべく避けるようにしましょう。
帯状疱疹にかかった際の生活の注意点
- 食事や睡眠をしっかりとり、安静を心掛けましょう。
体力を消耗するような運動も避けましょう。 - 周りに「みずぼうそう」としてうつさないように気を付けましょう。
水ぶくれだけでなく、帯状疱疹にかかった人の唾液にもウイルスが存在します。
水ぶくれを破らない、手指消毒、マスク着用、お風呂は最後にシャワー浴で入るなど、基本的な感染予防対策が大切です。 - 痛いときは、冷やすとより痛みますので、温めるようにしましょう。
- 水ぶくれがかさぶたになるまでは、水痘(みずぼうそう)の重症化リスクが高い方との接触をなるべく避けるようにしましょう。
帯状疱疹は身体からのSOSです。知らず知らずのうちに、疲れやストレスをため込んでいませんか?
この機会に「免疫を低下させない生活」を見直してみましょう!
健康増進課では、健康づくりや食事について、保健師や管理栄養士などが相談に応じています。
こちらもぜひご活用ください。
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問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは健康増進課 感染症対策係です。
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電話番号:029-826-1111(代) 029-826-3471(直) 内線7513・7514 平日8時30分から17時15分 ファックス番号:029-821-2935
メールでのお問い合わせはこちら- 2023年6月7日
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