平成12年に作成された「住宅防火 いのちを守る 7つのポイント」が改正されました。作成当時と比べ、火災状況の変化や各家庭の生活実態の変化など、住宅火災を取り巻く状況も変化していることから、新たに「住宅防火 いのちを守る 10のポイント」が作成されました。以下の「4つの習慣」「6つの対策」を参考に、各ご家庭での住宅防火にご協力をお願いいたします。
4つの習慣
- 寝たばこは絶対にしない、させない
- ストーブの周りに燃えやすいものを置かない
- こんろを使うときは火のそばを離れない
- コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く
6つの対策
- 火災の発生を防ぐために、ストーブやこんろ等は安全装置の付いた機器を使用する
- 火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する
- 火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、寝具、衣類及びカーテンは、防炎品を使用する
- 火災を小さいうちに消すために、消火器等を設置し、使い方を確認しておく
- 避難経路と避難方法を常に確保し、備えておく
- 防火防災訓練への参加や、近所で声かけを行うなど、地域ぐるみの防火対策を行う
「住宅防火 いのちを守る 10のポイント」 [PDF形式/306.01KB]
住宅防火いのちを守る10のポイントの考え方 [PDF形式/269.9KB]
住宅火災について
令和2年中に全国で34,602件の火災が発生しています。このうち、建物火災が19,314件、さらに、建物火災のうち住宅火災の割合が54.2%と半数以上を占めています。
建物火災における死者は1,052人、そのうち住宅火災での死者(放火自殺者等を除く。)が862人と約82%を占めています。さらに、住宅火災による死者(放火自殺者を除く。)862人のうち、65歳以上の高齢者は615人(71.3%)と非常に高い割合でした。
また、住宅火災における死者の発生した経過別死者数では、逃げ遅れ431人、着衣着火46人、出火後再進入14人、その他371人となっています。
以上のことからも、住宅防火の強化を図ることが重要です。住宅火災を防ぐために、上記のポイントに十分注意しましょう。