●企画・展示資料の選定・調査、パンフレットや展覧会図録などの原稿作成、外部からの借用、展示作業
●史料判読、博物館資料の閲覧、寄託・寄贈に関わる問合せへの対応、展示解説・講座
私は県外出身ですが、初めて土浦を訪れた際の特別な体験と、その後の偶然の巡り合わせが、私が土浦市職員となった理由です。
大学在学中に、研究フィールドとして土浦を歩いていた先輩の案内で街を巡る機会がありました。それまで文献上の知識だけだった土浦を、実際にその土地の空気を感じながら歩くことで、歴史あるこの街の奥深さと、五感で触れることの面白さを発見しました。この経験は、私にとって大きな転機となりました。
大学院修了後、就職活動を迎えた際に、かつて特別な思い出が刻まれた土浦市で日本近世史の学芸員を募集していることを知りました。この運命的な機会に迷わず応募したところ、幸運にもご縁をいただき、現在に至ります。
実際に勤務して驚いたのは、当館の学芸員には市外出身者が多いこと。多様な地域から集まった職員が活躍できる環境こそ、博物館、そして土浦市の大きな魅力だと感じています。この地で、皆さんと共に土浦の魅力を探求し、未来へ繋ぐことができる日を楽しみにしています。
博物館の催しは、学芸員が構想から企画、外部交渉、日程調整、そして実際の展示作業まで一貫して手掛けます。自らの手でゼロから創り上げた展覧会が、期日通りに実現した時の達成感は格別です。
さらに、日々の調査・研究活動の中で、未発見の資料から新たな知見を得た時や、来館者からの問い合わせに専門知識で応え、感謝された時には、これまでの学びが業務に直結していることを実感できます。歴史や文化の魅力に触れ、それを人々と共有できる瞬間こそ、学芸員として働く大きな醍醐味であり、尽きることのないやりがいとなっています。
学芸員として、講座や展示解説で人前に立ち、歴史や文化の魅力を伝えることは、常に大きな試練です。どれほど深く資料を理解し、その面白さを知っていても、限られた時間の中で来館者の皆さんに分かりやすく、そして心に響く言葉で伝えることの難しさを日々痛感しています。
時には、事前の準備や原稿作成に苦心することもあります。しかし、この「伝える」努力こそが、学芸員としての表現力を磨き、来館者の皆さんの理解を深める重要なプロセスだと捉えています。苦手意識を克服し、より効果的な伝達方法を模索し続けることで、自分自身の新たな可能性を開拓できる、奥深い業務でもあります。
収蔵庫での調査研究だけでなく、資料の収集、展示の企画・準備、外部機関との連携、そして講演や解説を通じて来館者と直接触れ合う機会も豊富です。時には体力を使う作業もあり、事務作業から専門的な業務、そして人前での発表まで、幅広いスキルが求められます。
好きなことを仕事にしているからこそ、困難に直面することもあります。しかし、それ以上に大きな魅力が学芸員の仕事にはあります。探究心と行動力を持って取り組むことで、歴史や文化を通じて多様な人々や貴重な資料と出会い、土浦の魅力を地域へ、そして広く社会へと発信できる喜びは計り知れません。
あなたも私たちと一緒に、土浦の歴史と文化を未来へ繋ぎ、その魅力を創造・発信しませんか。
