台湾・台南市と土浦市は、日本における台湾の窓口である「台北駐日経済文化代表処」の謝(しゃ)代表の立会いのもと、4月7日(金)にオンライン中継で、「友好交流協定」の締結式を行いました。台南市は、姉妹都市であるアメリカ・パロアルト市、友好都市であるドイツ・フリードリッヒスハーフェン市についで、アジア地域では初めてとなる友好交流都市です。
〈写真右上左から〉 古田 清史 日本台湾交流協会高雄事務所副所長、黄 偉哲(こう いてつ) 台南市長、
蘇 恩恩(そ おんおん) 台南市政府広報及び国際関係処長
〈写真下〉 謝 長廷(しゃ ちょうてい) 台北駐日経済文化代表処代表

土浦市会場の様子

署名した協定書を持つ黄市長と安藤市長

台南市の観光PRキャラクター
魚頭(ヒータゥ)君
台南市の名物サバヒーがモチーフです。
〈出席者〉
黄 偉哲(こう いてつ)台南市長
謝 長廷(しゃ ちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表
古田 清史 日本台湾交流協会高雄事務所副所長
蘇 恩恩(そ おんおん)台南市政府広報及び国際関係処処長
安藤 真理子 土浦市長
小坂 博 土浦市議会議長
塚原 圭二 土浦市議会副議長
(役職は締結式当時)
協定締結のきっかけは?
交流協定を締結することとなったきっかけは「自転車」です。
令和4年2月に本市で開催された「第3回全国シクロサミット」にて、台湾観光局の方から、2020年に「サイクリング7大路線」の環境整備をしており、2021年には「自転車旅行年」と定めているとのお話がありました。
そこで、国内有数のナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の玄関口である土浦市は、自転車を活用したまちづくりを国際的に進めるため、台湾の都市の中でも「自転車」に加えて、「れんこん」「花火」の3つの共通点を持つ台南市と友好交流協定を結ぶことになりました。

台南市東山区の
「花現東山サイクリングロード」

台南市白河区では、根のほか、蓮の実や
花びらを使った花蓮茶も人気です。

毎年旧正月に開催される
「塩水爆竹祭り」
台南市ってどんなところ?
台湾の南西部に位置し、人口約185万人の都市です。台南市は台湾で最も古い都市として知られ、「台湾発祥の地」とも言われています。多くの名所や旧跡が保存されており、長い歴史と伝統文化が調和した古都です。

1653年に築城された赤崁楼(せきかんろう)現在は国定古跡に指定

1932年に日本人実業家の林方一氏が創業した林デパート
〇土浦市から台南市までどれくらい?
茨城空港から台湾までの直行便が運航されています。
・茨城空港~台北(桃園国際空港):週2便
・台北(桃園国際空港)~台南:新幹線で約1時間半
・高雄(高雄国際空港)~台南:電車で約1時間半
〇時差は?
台湾と日本との時差は1時間です。例えば、日本が午前10時なら、台湾は午前9時です。
〇言葉は?
北京語(中国語)が一般的ですが、日常生活では台湾語も使われています。文字は画数の多い字体である「繁体字」を用います。例えば、「台南市」は、繁体字で「臺南市」と表記されています。
〇気候は?
熱帯気候に属し、6~8月に雨季があります。マンゴーやパイナップルなど、熱帯地方の作物の栽培が盛んです。
今後の具体的な交流は?
「自転車・れんこん・花火」という3つの共通点をはじめとして、幅広い分野で交流を進めていきます。
どうぞ、ご期待ください。