春から秋にかけては、「つつが虫病」や「日本紅斑熱」を媒介するダニの活動が活発化します。
2022年の秋には、茨城県内でも「つつが虫病」や「日本紅斑熱」の発生報告がありました。
山や森に入る際には長袖・長ズボンを着用し、ダニに限らず、虫刺されや怪我の予防をぜひ心がけましょう。
つつが虫病とは
ツツガムシ(マダニの仲間)に刺されることで感染する病気です。
ツツガムシの持っているリケッチアという病原菌が原因となります。
主な症状
- 高熱、発疹、倦怠感、頭痛、目の充血、リンパ節の腫れなど
- 重症になると、肝機能不全、播種性血管内凝固(DIC)が起こり、多臓器不全になることもあります。
- 参考:国立感染症研究所ホームページ「つつが虫病とは」
日本紅斑熱とは
日本紅斑熱はマダニを媒介とした感染症です。
主な症状
- 頭痛・発熱・倦怠感(だるさ)・悪寒・発疹など
- ツツガムシ病よりも播種性血管内凝固症候群(DIC)と呼ばれる病態を生じやすいともいわれています。DICを発症すると全身の臓器に血の塊(血栓)が生じやすくなり、臓器障害を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。
- 参考:国立感染症研究所ホームページ「日本紅斑熱とは」