チュウゴクアミガサハゴロモ とは・・・
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(1)チュウゴクアミガサハゴロモ(成虫) (2)チュウゴクアミガサハゴロモ(幼虫) 写真:茨城県病害虫防除所
原産国:中国(外来種) 体長:11mm~16mm(成虫) 属性:カメムシ目ハゴロモ科 生態:不完全変態。繭は作らず脱皮により成虫となる。 成虫は7月~9月に発生する。樹木の枝に産卵し、卵が越冬。4月下旬ごろより孵化する。幼虫は白色の蝋の毛束(上の画像参照)を纏っている。 食性:果樹や樹木、庭木など幅広い植物の師管から樹液を吸汁する。 害虫:人体への害はないが、樹木の枝から樹液を吸い、枝に卵を産みつけるため、樹木が衰弱したり枝が枯死する。排泄物により、葉にすす病が発症する。
◎見た目は蛾に似ていますが、カメムシ目に属する昆虫のため、カメムシやセミ、アブラムシの仲間です。 爆発的に増殖するため、今後、甚大な農作物被害が予想されます。
茨城県での発生状況について
茨城県病害虫防除所によると、令和7年5月に茨城県県南地域のブルーベリー園で産卵痕を確認。7月上旬には、同圃場において成虫及び枝への産卵が確認されました。 また、県西地域の茶園において、7月に成虫及び幼虫の寄生が確認されました。
茨城県防除所 病害虫発生予察特殊報(pdfデータ:340KB)
チュウゴクアミガサハゴロモの防除について
チュウゴクアミガサハゴロモを対象とした登録農薬はありません。 成虫を見つけた際は、速やかに捕殺してください。 また、樹木の枝に卵を見つけた際には、枝を切り落とし、焼却処分(太さ10センチメートルまでの枝を50センチメートル程度に切り分け、束ねて可燃ごみとして出す)してください。
↓チュウゴクアミガサハゴロモの卵 (枝の中に卵を産みつける。白色の蝋の綿毛が枝の表面にある。)