●幼児ことばの教室通所時の通園先(幼稚園・保育園)の訪問業務
●保護者や通園先の先生などへの助言・相談業務
私は大学を出てから10数年間、病院や教育相談所、児童相談所、スクールカウンセラーなどを数か所掛け持ちして働いていました。様々な職場で得られた知識や経験はかけがえのないものでしたが、市の心理士という仕事はそれらの知識や経験を活かし、様々な角度から一人一人の子供の支援を考え、実行できるというところに魅力を感じ、入庁を希望しました。
幼児ことばの教室の前は、早期療育相談という健診や発達相談、巡回などを主にする職場に8年いました。長く関わる子は生まれてすぐから18歳まで、保護者や園、学校の先生方と協力しながら支援することができ、その成長を見ることができたのでやりがいがありました。幼児ことばの教室では、自分が担当している子と、月に2回の個別指導や月1~2回の集団指導を通して、深く関わることができます。年に一回は子どもたちが通っている幼稚園や保育園も訪問しています。園の先生方と情報交換をし、協力し合うことで様々な視点から子どもたちへの支援を考え、実行できるのでやりがいがあります。
早期療育相談、幼児ことばの教室とも、年々一緒に働く相談員、指導員の先生方が少なくなってきました。そのため、子どもたちに必要な支援を行えなくなってきていることが、今一番つらいです。一緒に子供たちを支援してくださる人が増えることを願っています。
市の心理士は、1対1の保護者の相談や子どもの療育だけでなく、幼稚園・保育所・学校などを通して子どもや先生と関わったり、各機関をつなぐ役割を担うことができたりと、様々な角度から一人一人の子どもたちを支えることができる、やりがいのあるお仕事です。興味を持たれた方、ぜひ一緒に子どもたちの成長を支援してください!
